家具選びのポイント

①ダイニングテーブルの大きさを決めよう

子どもも産まれるしそろそろ家が欲しい

部屋の雰囲気を変えたい

引越しするので思い切って家具を買う

などなど、皆さん家具を考えるタイミングはそれぞれです。

 

最近の家は収納がしっかりと作りつけられていますので

箪笥などを探されている方はいらっしゃいませんが、

やはり家族の暮らしの中心になるダイニングテーブルや椅子

くつろぎのソファやベッドなどをあちこちの家具やさんで探していらっしゃるようです。

 

私どものように一人で製作している小さな家具やでは

お客様のお好みの樹種やサイズで製作することができます。

小さなお子様のいらっしゃるご家庭ですと、テーブルの角を丸くして欲しいとか

ご家族の身長に合わせて使いやすい高さで製作する、

などといった細かいオーダーにお答えできるのが強みです。

 

ただし、一人で設計から製作までしていて順番に製作していますので

場合によっては少し長くお時間をいただくことになります。

 

ではダイニングテーブルが欲しい!となった時

どのようなことを考えていったらいいのか

オーダーする際のポイントをまとめました。

 

その①天板の大きさを決めましょう

まずはご家族の人数でサイズを決めていきます。

大体6人用のテーブルで180cm、と考えますので

1人幅60cmで考えて、横並びに2人座ると幅120cm。

対面にもう2人座れますので4人用といったところでしょうか。

 

1人60cmだと少し狭い感じなので、余裕を持って70cmで考えると幅140cm。

 

あとは普段の家族の人数だけでなく、

おじいちゃんやおばあちゃんがしょっちゅう来るわ、とか

来客が多いご家庭だったりする場合は

もう少し大きなテーブルを考えたほうがいいかもしれません。

 

テーブルの奥行きは幅とのバランスもありますが

一般的なサイズは大体80cm〜90cm位です。

幅が広いと向こう側にあるものが取りにくい、といった事があります。

個人的には大皿料理だったり鍋料理だったりが取りやすい

幅80cmがベストサイズと考えています。

 

部屋の大きさからサイズを考える

大〜きなテーブルが欲しい!

とは言っても、部屋のサイズが狭ければ思っていたテーブルサイズが入らない。

なんとか入ったけど、椅子もあって通りづらい。

そんなことにならないように部屋のサイズをしっかり確認しましょう。

 

あとそのお部屋の動線もとても大切です。

お部屋のレイアウトや家具の配置によって、人が通る動線はしっかり確保しつつ

なるべく広いダイニングテーブルを置く。

不安な場合はお気軽にご相談ください。

 

家具の搬入経路の確認もお忘れなく!

意外に見落としがちなのが搬入経路。

待ちに待ったテーブルが出来上がって、いざ搬入となった時に

『入らない。。。』

なんていう悲劇が起こらないためにも、搬入経路を確認しましょう。

 

1戸建てだと割とすんなり搬入できますが

エレベーターのあるマンションだったり

階段しかない集合住宅の場合は要注意です。

 

エレベーターのサイズや、階段や踊り場の広さ

お部屋の中の廊下など、しっかりと確認をお願いします。

 

クレーンで吊り上げて窓から搬入!

なんて事になると搬入費がすごく高くつきますのでご注意ください。

 

 

テーブルの脚を切る

 

『テーブルが高いので脚を切ってほしい』

とのご依頼を受けてお客様のお宅へ行ってきました。

 

テーブルはブラックウォルナット。高さは72cm。

 

小柄なお母様に合わせてカットします。

まずは3cm切って69cmに。

椅子に座ってもらって高さを確認します。

 

『もう少し・・・低い方がいいけど・・・』とお母様。

 

確かにまだ少しだけ肩が上がっているように見えます。

(写真がなくてすみません)

一度切ってしまうと元の高さには戻せませんので

色々とお話ししながら高さを決めます。

 

結局あと3cm切って66cmまで低くすることに。

写真では伝わりにくいですが

高さを低くすることでテーブルから上の空間が広くなりました。

 

お母様に椅子に座ってもらって再度高さを確認。

『あ、全然違う!来ていただいてよかったわ!』

そう言って喜んでいただけました。

 

 

元々掘りごたつと円形のちゃぶ台を使っていらっしゃった様ですが

年齢とともに椅子の生活を取り入れられたんですが

購入されたテーブルの高さが高すぎて落ち着かなかったようです。

 

テーブルや椅子の高さが1cm、2cm違うだけで随分と使い心地が違ってきます。

私はテーブルが高いと肩が上がるので疲れるな、と思います。

 

でも普段使っているものに慣れてしまっていると

意外に気付きにくいものかもしれません。

 

CLAPには高さ66cmのダイニングテーブルを展示していますので

よかったらその高さを体感しにいらしてください。

 

 

 

 

2017-06-07 | Posted in blog, 家具選びのポイントNo Comments » 

 

椅子の高さ

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知り合いのお宅にお邪魔した時に座った椅子です。

(CLAPで製作した椅子ではありません)

 

主人  :『この椅子、座りにくくないですか?』

Yさん:『これやろ〜、これで座骨神経痛になったとよ』

主人 :『これ、高すぎですよ。脚を切りましょうか』

 

簡単に説明するとこんな会話でした(笑)

で、脚を切ることになりました。

 

切る前にBifore写真を。

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床から座面までの高さは45cmありました。

私、身長が159cmです。

オシリを深く入れて座った状態です。

 

かかとは完全に浮いてますし

太腿の裏側が椅子の角に圧迫されて痛いです。

この椅子に長時間座っていれば

座骨神経痛になるのも頷けます。

 

(Yさんのお宅にお邪魔したときは

少しでも座りやすいように厚めのクッションが敷いてあったので

更に高さが上がっておりました)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

女性はよくこんな感じで座りますね。

深く腰掛けない。

これだとかかとはしっかりと床に着くんですが

膝の位置が下がるので、太腿の裏は圧迫されています。

なにより長時間この姿勢は疲れます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

身長173cmの主人が座るとこんな感じです。

それでもかかとが少し浮いていますね。

 

この後、高さ45cmの脚を5cm切って

40cmの椅子になりました。

Afterの写真がコチラ↓

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

どうですか?

かかとがしっかり床に着いています。

太腿の裏も圧迫された感じがありませんよね。

比べてみるとよくわかりますが

座り心地が全く違います。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

主人が座るとこんな感じです。

こちらも違和感なし。

脚を切る前はかかとが少し浮いていましたが

この高さだとしっくり落ち着きます。

私と10cm以上身長差があっても、こんな感じです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

最初は1脚だけ切ってお渡ししましたら

やっぱり座り心地が良くなったみたいで

結局4脚全部40cmに切りそろえました。

 

何気なく座っている椅子の高さ

1cm違うだけでも随分座り心地って変わります。

 

椅子は元々西洋から入ってきたものですので

日本人の体型には少し高いです。

まして日本人は家の中で靴を脱ぎますので

さらに高さが合いません。

 

そうとは知らずに高い椅子やテーブルを

日々使っている方が多くいらっしゃるようです。

自分にあったサイズを知っている人は意外に少ないのかもしれません。

 

そう言ってる私も高さの事など全く気にしてませんでした。

66cmのテーブルを使うようになって初めて

1cmとか2cm違うだけで全然使い心地が違うのを知りましたし

椅子も座り比べてみて初めて

高いとかちょうど良いとかを感じるようになりました。

 

『ウチの椅子の高さって何センチ?』

 

一度ご自分が使っている椅子の高さを確認してみてはいかがでしょう。

もしかしたら41cmとか42cmとか。

それよりもっと高いかもしれません。

 

新しい家具を買わなくても

椅子の高さを自分サイズに合わせてあげるだけで

日々の暮らしの質が向上しますよ。

 

CLAPで製作した椅子でなくても

木製の椅子であれば脚を切ることはできますので

どうぞお気軽にご相談ください。

 

2015-06-15 | Posted in blog, 家具選びのポイントNo Comments »